プロローグ

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RRRR…RRRR… 「もしもし?」 俺は受話器を取った。 「あ、高田君?お久しぶり~」 それはあまり聞きなれない女の声だった。ちょっと鼻に掛かったような色っぽい声質だった。どこかで聞いたことあったような… 「…すみませんけど、どちら様ですか?」 「あはは~ごめんね~電話掛けるなんて去年のゴールデンウィーク以来だもんね~」 え?ゴールデンウィーク!? もしかして… 「長坂さん!?」 「ピンポーン♪正解!」 そう、電話の主は、高校の時の同級生、長坂美穂だった。
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