プロローグ

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「それがね…どうやらできちゃったらしいのよ」 デキチャッタ!? 「もしかして、できちゃった結婚!?」 「そうらしいのよぉ~」 「え~相手はどんな人なの?」 「どうやら職場の3つ上の人みたいよ」 俺は保科さんが卒業後どこで何をしているのか全く知らなかった。 知ろうともしなかったっていう方が正しかったのかもしれない。 長坂さんは保科さんとたまに連絡を取り合っていたようだった。 保科さんの家は、卒業と同時に家族で関東の方へ引越しをしたらしく、保科さんは向こうで事務の仕事をしていたようだった。 その会社で知り合った男性との間に赤ちゃんが出来てしまって、結婚することになったようだった。 「でも咲ちゃんらしいと思わない?」 「そうだね。赤ちゃんでもできなきゃ結婚しないだろうね」 「うんうん。咲ちゃんって、結婚しないっていうかできないタイプだって思ってたからね~」 「そうだよね。ま、正直びっくりだけど、幸せになってほしいな」
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