1305人が本棚に入れています
本棚に追加
「それがね…どうやらできちゃったらしいのよ」
デキチャッタ!?
「もしかして、できちゃった結婚!?」
「そうらしいのよぉ~」
「え~相手はどんな人なの?」
「どうやら職場の3つ上の人みたいよ」
俺は保科さんが卒業後どこで何をしているのか全く知らなかった。
知ろうともしなかったっていう方が正しかったのかもしれない。
長坂さんは保科さんとたまに連絡を取り合っていたようだった。
保科さんの家は、卒業と同時に家族で関東の方へ引越しをしたらしく、保科さんは向こうで事務の仕事をしていたようだった。
その会社で知り合った男性との間に赤ちゃんが出来てしまって、結婚することになったようだった。
「でも咲ちゃんらしいと思わない?」
「そうだね。赤ちゃんでもできなきゃ結婚しないだろうね」
「うんうん。咲ちゃんって、結婚しないっていうかできないタイプだって思ってたからね~」
「そうだよね。ま、正直びっくりだけど、幸せになってほしいな」
最初のコメントを投稿しよう!