失恋歌

別れなんか突然に

　彼女はとても優しくて気遣いさんだ。だから、きっと俺の誘いも断らなかったんだと思う。
　人間には二種類の優しさがあると思う。相手の気持ちがわかりすぎてしまって、優しくする優しさ。相手を想うからこそ、厳しくあたる優しさ。彼女は前者の方なのだと思う。
　だから、俺の誘いに答えてくれた。俺が強引だったのももちろんあるけども。

　そうこうしているうちに14時になる。
　彼女からのメールがなる。

──────────
RE:
──────────
夜、約束入ってるの忘
れてた

　　　　-END-
──────────

俺は少しカチンと来た。彼女のメールを深読みした。OKしたものの、断りづらいからこんなことを言い出したのかな？って。きっと、俺がそういえば、わかった。いいよ。今度ね。って言うことをわかっていて、そういわせるために送ったのかなって思った。

　俺は少し考えた。そして、一つの結論を出した。
　それで彼女と付き合うキッカケになった彼女の友達にメールをした。