失恋歌

こんなときにプロポーズ

「揺れてる･･････自分でもわからへん」
彼女がつぶやく。
「んー、付き合ってたっていいじゃん。揺れたのは俺が悪いんだよ。ちゃんと俺の方を向かせて置けなかった。」
「●●さんは悪くない……」
「昨日の気持ちが今日変わってしまうっていうのは、俺にはわからんよ。あ、でも、おまえのこと好きになったときって、そんななのかも。結局前の彼女に別れを告げて、付き合い始めたから。でも、なんだろ、俺は揺れててもなんでも、一緒にいたいと思うよ。おまえとなら、ずっと先、10年後とか20年後でも、楽しいんだろうなって。だから、一緒にいたいなって思ったんだよね」
「……●●さんは優しいし、仕事もできるし、一緒にいて楽しいし、なんで、この人に一直線になれんのやろって私だって思うよ……」
「うん。わかったわかった。一年付き合っても、今と同じく思ってたら言うつもりだったけど、後悔したくないから、今、言ってしまうわ」