序章という名の願望

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現実は生温い。 心躍る冒険も、胸を騒がす恐怖もない。 平和で安全で。そんな社会に精神を束縛されている、大人や子供。 さも当然といった顔で、生きて、死ぬ。 生温い現実。 嫌い。大嫌い。 私はサーガや物語のように、波瀾万丈に生きたいのに。 そんな夢物語でさえ、いつか叶うと心のどこかで信じる私は、きっと滑稽に見えるのだろう。  
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