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寿「そろそろお時間ですので食堂の方へ」
日「分かった…すぐ行く」
携帯と煙草を持って俺は部屋を後にした。
ー夜霧邸大食堂ー
食堂に入ると使用人が全員椅子に座っている。
ウチのしきたりみたいなもんで食事は使用人も全員参加する事になっている。
テーブルを見ると3つ席が空いている。
一つは俺の席、あと二つは客用だな。
ガタッ
椅子を引き、席に座ると同時に食堂のドアが開いた。
ガタッ
使「寿芳様、お客様がいらっしゃいました」
どうやら来たらしい。
寿「こちらに案内してくれ」
使「畏まりました」
数分後、スーツ姿の男が入って来た。
重「寿芳君!久しぶりだな!」
寿「重也様!お久しぶりです!」
日「…」
おの呼び方からするとあの王狼のオッサンと親父は執事と雇い主の関係にあったみたいだな…。
日「なぁ…あのオッサンが…?」
使用人から細かい話を聞いてみる事にした。
使「はい、あの方が王狼財閥二代目総帥“王狼 重也”様です」
日「親父との関係は?」
使「詳しい話までは存じませんが昔寿芳様は腕利きの名執事だったそうです
その名声を聞き雇ったのが重也様
正確に言えば寿芳様は重也様のお嬢様の執事だったそうです」
なる程ねぇ…。
あのオッサンから絶大な信用を得てこの地位を築いた訳か…。
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