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もし仕事が無かったら、今頃はどこかへ遊びに行けたのに。
と言うより、今から遊びに行ったらどうだろうか。
多分、師匠にばれることはないだろう。
そんなことを考えながらもジンは、商品の刀をボロボロな布で丁寧に擦っていた。
ジンと師匠以外に触られていないこの刀は、汚れていない。
でも、他にやることが無いのでこんなことをしている。
この刀は今日だけで五回も擦られていた。
師匠の刀が名刀と呼ばれている影には、こんな努力があるからかもしれない。
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