幸福

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「なぁ早織。」 大野さんがあたしを呼んだ。 「なに?」 あたしは大野さんの腕枕で幸せに酔いしれていた。 「いつになったら名前で、呼んでくれんの?」 大野さんの腕にワザと力が入る。 「えっ…大野さん。」 思わず声がどもった。 「竜也てよんでくれ。」 大野さんのが、あたしの顔を優しい眼差しで、見つめている。 「た…た…竜也。」 あたしは赤面してしまう。 「はい、よく出来ました。」 そう言って大野さんはあたしを激しく、それでいて優しくあたしを抱いた。 幸せすぎて怖いよ…。
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