遭遇

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 男にそう吐き捨て、有山は振り向いた。 「智也、まだチェック終わらんの・・・・・か・・・・」  振り向き様に見ると、ボンネットに智也はおらず、運転席でエンジンを掛けて暇そうにしていた。 「・・・・いつから?」 「そこのアホとバトり始めた時から」 「だったらちょっとぐらい手助けせいや!!」 「徒格練成隊やろ?それぐらい一人で出来るやん♪そもそも俺は銃剣道の方やし♪」 「元は極真空手の有段者だろお前は!」 「ふっ昔はな。ま、どうでもえぇてぇ、さっさと乗れよ[?]行くで」 「く・・・こいつは・・・」  ぶつくさ言いながらも有山はさっさと助手席に周り、中に乗り込んだ。 「ええぞ智也。出してくれ」 「おっしゃ!飛ばすぞ!」  そう言ってバック、ターン、急発進した。 「おぅ忘れてた。シートベルトしとけよ。頭打つぞ?」 「・・・・・・もうぶつけたわ・・・元走り屋なだけにいい動きだよ・・・ったく」  頭を押さえながら有山はグチりつつもシートベルトを付けた。
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