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窓から一匹のハエが飛んで来て、ミーティア先生のガスマスクに止まった。
ミーティア先生は虫が大嫌いのようで、たちまちパニックに陥ってしまう。
「ちょ、落ち着いて!」
火元があるのにお構いなしに暴れるミーティア先生、俺の制止もちっとも聞かず、ただひたすらに暴れる。
「げ」
その瞬間、棚に置いてあった蓋をしてないボトルの液体がビーカーに注がれた。
色合いは凄まじいものになり、紫色をぐちょぐちょにしたようなかんじの色に変色した。
ボトルを拾い上げてみる。
【鬼の爪アカ】
劇薬!混ぜるな危険!
・・・・・・
「さ、召し上がれ♪」
エーーーッ!!
今劇薬入りましたよ!?
絶対飲んじゃヤバいって!
もう・・・滅茶苦茶↓↓
「いや、これはちょっと・・・」
思わず尻込みしてしまう。
今逃げ出せるのなら、悪魔に魂売ってでも逃げ出したい。
「ジークちゃん・・・ ジークちゃんの“ためだけに”先生が愛情込めて作ったジュースが飲めないですかぁ・・・」
やめてくれぇぇ!!
その潤んだ瞳の上目遣い!
今にも泣きそうな甘いボイス!
心が折れる!
「ジークちゃぁん・・・」
!・!・!・!~~~!!
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