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地獄。
それは死者が逝く黄泉の国だと言われている。
が、実際に存在するかどうかなんてわからない。
もし、地獄なんて世界が存在するならば・・・
俺は今生きているこの世界を地獄と呼ぼう。
小さい頃から、他の奴らは自分の得意な魔法を覚醒させてきた。
魔法とは、生きている過程で覚醒して使えるようになるもの。
例えば、悲壮や憤怒、羞恥等々…
人の感情に干渉して覚醒するものだ。
しかしこの俺、ジークこと、ジークフリード=ロシュフォンは18年という長い年月を過ごせども、能力が何一つ覚醒しないのである。
兵士要請学園【オラドナージュ】に入ることは義務なので、こうして属しているわけですが…
能力が覚醒しないため、毎日毎日補習の嵐(とほほ…)。
終いには、劣化生とあだ名を付けられる始末。
もう、この世を地獄と称しないで何と呼ぶのでしょう!
そして今日もまた、俺の長い長い1日が始まる・・・
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