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次の授業は魔法学である。
言わずもがな、魔法学とは魔法においての優劣、戦闘時における知識等々・・・
まぁ俺にはなんら関係のない授業だ。
寝てしまえばそれで終わる・・・が、そうもいけない。
この授業を受けるのは最低レベルのランクFに格付けされた、少数の授業だからだ。
メンバーは俺、エステス、そしてルシウスという男子。
この三人は学園で唯一のランクF、劣化生である俺がリーダーとされている俗にトライフォースと呼ばれる集団だ。
「おまえらなぁ・・・いい加減上のランクに上がったらどうだ?毎度毎度授業する度に鬱になる。俺の指導不足ってなるからなぁ・・・」
この教師、アルバート・フェンデス。
やる気のない上に愚痴ばかり言うオヤジだ。
まぁこの教師とは一期生からの付き合いだから、もう顔も見飽きた。
「まぁ俺達は先生が好きだから」
「ルシウス・・・教師としては嬉しいがそりゃキモイってもんだぜ」
「まぁ、ルシウスはここが気にいっているもんね~。わたしもぉ、上になんか行きたくないしぃ~」
こののんびりした4人だけの空間。
上に行くことをよしとしない、ぐうたらな毎日。
それは俺達だけに許された時間だ。
でも俺は・・・ッ!
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