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次、引き続き能力開発。
普通は二時間もカリキュラムに組み込まれない授業。
しかし前述の通り、俺には全く覚醒現象が表れないため、こうして引き続き能力開発を受けているのである。
「さぁジークちゃん。二時間立て続けで辛いけど、頑張ってきいましょうねぇ~」
さて、今回はどんな仕打ちが待っているのやら。
これまでに一番キツかった開発方法とは、『死に至る時人間は無限の可能性を発揮する』という言葉のもと、猛獣が住み着く檻の中に入れられた経験がある。
あん時はマジで死にかけた。
しかしそれでも覚醒しない俺って一体・・・
この先生、萌えなキャラして実はサディストな一面があったりする。
「ズバリ、『初体験』なんてどうでしょう」
はいぃぃ!?なんですかそのラブコメパターンは!?
そんなフラグを立てた覚えはありませんよぉぉ!!
「ははは初体験って男性と女性が絡み合うアレだったりしますかぁ!?」
「先生も恥ずかしいです。けど!可愛い生徒のためなら恥じらいの一つや二つ脱いじゃいますっ!」
いや、問題はまた別の所にある。
それは・・・周囲の痛すぎる視線だ。
ミーティア先生は男子生徒からとても人気がお高い先生です。
つまり・・・その・・・嫉妬や妬み僻み等の視線が集中しているわけで・・・
ここではい、と答えればたちまち暴動が起こるだろう。
しかしここでいいえ、と答えれば俺は・・・
ぐあああーどうすりゃいいんだっ!
「なーんて冗談を言ってみたりしちゃいましたっ」
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