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「なんでいるんだよ、ではない。貴様が入って来たんだ」
矢織は正論で返す。冷静な表情をしている矢織に憲一は戸惑った。白髪かかった髪と高齢を思わせる顔立で鼻が高かった。それだけでも十分に迫力はあったが憲一にはある部位がとても印象強かった。
矢織の眼は紅かったのだ。
黒色は一切入ってなく紅い眼は憲一を黙らせた。
矢織の迫力に、憲一は何も言えず、返すことができないでいた。矢織はゆっくりと息をすると冷静な顔で低い声で言った。
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