22人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
どうやら矢織は初めて会った時から感じていたとおり、いい加減な奴らしい。
「もういい。で、どうやったら元に戻るんだ?」
問いただすのは諦めた。矢織は金色に光る腕時計を見る。
「それはだな、あと残り1分30秒。1時間ジャストで元に戻るよう設定してある」
「そうか。ん?そういえば俺の体はどうなってる」
「いや、それはだな。ま、頑張ってくれ」
矢織は言葉を濁し、意味がわからないエールを送るとドア越しに感じていた矢織の気配が消えた。
そして、憲一はまた辺りが暗くなり意識がなくなっていった。
最初のコメントを投稿しよう!