始まり

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前足についた血を舐め落としてるとドアの方から聞き覚えのある低い声がした。 「どうだ、わかっただろ?嘘じゃない無いって」 声の主は黒スーツの格好をしている中年の男。 「あぁ、わかったよ。だけど、なんで犬なんだ?誰が犬にしろと言ったんだよ」 憲一はチワワの顔で見下ろしている中年の男を睨む。 中年の男は顎ヒゲを触り不思議そうに顔を傾けた。 「何を言っている?貴様が選んだんだ」
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