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「ただいまー…」
荷物運びも終わってすぐ家に帰った。相変わらず家には誰もいない。
「やっぱ静かだなー…」
俺は一人暮らしだ。普通に狭い家で暮らしてる。
俺には親がいない。俺が小学4年生のときに…死んだ。
「…ゲームやるかな」
ゆっくりゲームをセットする。すると、鞄の中から音楽が聞こえた。
「ケータイなってる…」
すぐにケータイを取り出した。ディスプレイにはバイト先の名前が表示されていた。
「はいもしもし…」
『はいもしもし、じゃねーよ!!』
相手はバイト先の先輩、市原俊介(イチハラシュンスケ)さんだ。
『上條…バイト時間過ぎてるぞ。』
「あ…」
先輩に言われ時計を見ると5時をさしていた。バイトは4時半から…荷物運びのせいで時間が過ぎていた。
『もういい…来んな』
「え…でも…」
『うざい、口答えすんな…この役たたず…』
そういって先輩は強引に電話を切った。
先輩はいつもこんな感じだ。先輩だけじゃなくて他の人もみんな。冷たい目で俺を見る。バイト先にも俺の居場所はない…
「いいや、さっさとゲームやろ…」
俺はすぐテレビに向かった。そしてゲームを起動した。
運命のゲームを…
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