146人が本棚に入れています
本棚に追加
「あんた……あたしのパンツ見たでしょ?」
「え? いや、はは。まぁ不可抗力と言いますか、あはは」
少女の瞳が突き刺さる。肉体的な痛撃より、こちらの方が遥かに痛い。
額に浮き出る汗が、玉となり地べたにポタリと落ちた。
ここまでベタな展開なら、この後ビンタされるか、はたまた、罵倒して去っていくか……どちらにしてもキツい。
チラと少女の顔を見やる。
たぶん怒っている。そう、彼女は怒っているのだろう。
それは誰の目に見ても明らか。人生という喜劇が終幕に向かいそうなのだが――
(待てよ……これはもしや……)
最初のコメントを投稿しよう!