寵愛

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貴方は痛いほど抱き締める… 今まで堪え続けていた劣情が溢れ出すのを恐れるように… 私は顔を上げ、唇をついばみ訴える。 「苦しいよ…そんなにしなくても、ここに居るから…ね?」 貴方は静かに頭を振り 「信じられないんだ…こうやって抱き締めている今も、夢を見てるみたいで…手を離したら消えてしまいそうで…」 私は愛しさに、胸が押し潰されそうだった。私が力を抜き、持たれかかると、少し力を緩め体をまさぐりはじめる… 極限にまで高まっている感覚は、それだけで快感を産みだし、立っていることすら辛くなる。 私は貴方にしがみつきやっとの思いで立っている。貴方の唇が耳元から首筋に移動する… 「あっ…」 一瞬膝の力が抜ける… 貴方は私の体を支え 「座ろっか…」 と笑った。 私は頷き促されベットの端に腰掛ける… 続けて愛撫しようとする貴方… 「シャワー使わせて…」 「もう少しこのままで…」 「途中でやめる方が辛いよ…だから先に…ね?」 「脱がせてもいい?」 「なんか恥ずかしい…」 「だって…これからもっと恥ずかしい事するのに?」 「…ばか…でも恥ずかしいの!」 貴方は楽しそうに笑う…そして抱き締めてから、 「シャワーどうぞ。あそこだから」 と、指差した。
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