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「まだ体痛むの?」
私は彼の腕の中で頷く。
「ゴメンね…限度超えたよね?俺、頭に血がのぼってた。ゴメンね…」
「大丈夫だよ。もし今日も繋がれたら、絶望してたかも知れない。だけど今日は繋がなかった。だから私も少し冷静になれた。だから大丈夫。油切れのロボットみたいにしか動けないのは辛いけど…」
「本当にゴメン。」
そういうと体を離し、耳元に口を寄せ
「だけど…本当に綺麗だったよ…よがり狂う姿…」
と、囁いて首筋にキスをした。
私はゾクリとし体を固くしてしまい、身体中に痛みが走りフラついた。
慌てて抱き寄せた彼を見上げ
「本当に反省してるんでしょうね?」
と、睨んだ。
「もちろんです。反省してます。」
真摯な表情で答える。
「とりあえず、了解しました。ところで…私まだ立ってるの辛いんだけど…」
「そうか…ゴメン。そっち行こう…」
彼に支えられ、ベットサイドまで歩き座る。
「本当にギシギシ鳴りそうな動きだね。」
ニヤつきながら眺める。
「だれのせいよ。」
軽く睨みつけると、肩をすくめ上目使いで頭を下げた。
私は微笑んで
「ビール頂戴。」
と、手を伸ばした。
「好きなだけ飲んで下さい。はいどうぞ。」
そう言ってテーブルにどんどん並べ始めた。
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