尚美27才

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尚美24才の大晦日… 二人で正月を過ごす事を決め、新橋の第一ホテル(スーペリァルーム)を取った。 大晦日、 尚美は急に仕事が入り、待ち合わせを遅らせた。 それでも尚美は待ち合わせのカフェに、更に2時間ほど遅れてきた。 『ごめんなさい。』 また、この言葉が最初の言葉だった。 そして… 『食事をしてしまったの…。』 “私”は食事の予約キャンセルしなければならないな、と思いながら… 『じゃぁ、俺はマックで軽く済ますよ。』 “私”は彼女をいたわり、気軽を装い答えた…つもりだった。 しかし、また、この言葉を発した瞬間、“私”のどこかがキリッと痛んだ。 尚美を想い、いたわりのつもりの“私”の言葉… それは、尚美には苦しみの刃でしかなかった。  
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