尚美27才

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尚美24才の正月… ホテルの目映いほど白く、広い部屋。 バスルームには独立したシャワーブースがあり、映画で見る欧米のホテルの部屋、正にそれであった。 尚美は部屋の隅々まで見て回って、本当に喜んでいた。 その姿を見て… “私”は尚美は、白い部屋が似合っているな、と思った。 元旦の夕方、二人で銀座を歩いた。 銀座と言う名の戦場… その戦場は余りにも、閑散としていた。 『ある日、突然人が居なくなったら、こんな感じかな。』 尚美がそう呟いた瞬間… “私”のどこかがキリッと痛んだのだが… いつもと違う感覚だった。    
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