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尚美２４才の春…
この頃“私”は、大分への出張が多くなり、尚美と会えない日々が続いた。
ある日、尚美から休みが３日取れたと出張先に電話があり…
翌日、尚美と熊本空港で待ち合わせた。
『明後日の夕方までに東京に帰りたい』
尚美はそう言った。
その日は、車で熊本空港から阿蘇を見て…
やまなみハィウェーで九重・飯田高原を抜け、湯布院の旅館で１泊した。
『九州は初めて。綺麗な所ね。』
貸し切りの露天風呂で尚美はそう言った。
『俺は自然相手の仕事が多いから、この辺りより、博多の方が好きかも。
博多は都会でも、人柄は東京より良いからね。
今回は時間が無いから…
その内、博多に遊びに行こう。』
“私”はそう答えた。
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