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尚美25才の初夏…
尚美の25才の誕生日、私はまだ九州に居た。
尚美が春に九州に来て以来、2ヶ月以上会って居ない。
その誕生日の日、私は電話を入れたが、尚美は出なかった。
翌日の夜、尚美から電話が掛かってきた。
『そう言えば、今日は店はどうしたの?』と聞いた…
やはり、私のどこかがキリッと痛んだ。
しかし尚美は、
『休んじゃった。ずっと休んで、また九州に行こうかな。』
と、彼女は陽気だった。
『昨日、静岡のお母さんの所に行って来たの。お土産を送ったから…、それじゃぁ、またね。』
いつもの様に電話を終え、“私”は陽気な尚美と話し、あのキリッと痛んだのは勘違いだったかなと…
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