尚美27才

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尚美25才の初夏… 尚美の25才の誕生日、私はまだ九州に居た。 尚美が春に九州に来て以来、2ヶ月以上会って居ない。 その誕生日の日、私は電話を入れたが、尚美は出なかった。 翌日の夜、尚美から電話が掛かってきた。 『そう言えば、今日は店はどうしたの?』と聞いた… やはり、私のどこかがキリッと痛んだ。 しかし尚美は、 『休んじゃった。ずっと休んで、また九州に行こうかな。』 と、彼女は陽気だった。 『昨日、静岡のお母さんの所に行って来たの。お土産を送ったから…、それじゃぁ、またね。』 いつもの様に電話を終え、“私”は陽気な尚美と話し、あのキリッと痛んだのは勘違いだったかなと…  
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