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「……あれ……何??」 3人の女性に興味が湧いてしまった私は、三津祢にその詳細を求めたのだ。 「あ、そっか。伊璃阿はこういうジャンルじゃなかったっけ?」 「確かにジャンルじゃないけど、なんなのかなって思って。」 三津祢が言うように、私は音楽に関してほとんど知識はないのだが、自分がよく聴く音楽のジャンルくらいは知っている。 その中に、こんな少人数で……しかもドラムがいる音楽と言うのは、聞いた事がない。 あ、因みに、私のジャンルはクラッシックであり、心が落ち着く静かな曲が好みなのだ。 ロック?とか、メタル?とかって言う激しい曲と言うのは、どうも好きになれずいる。 まあ……今は私の事よりも、目の前に繰り広げられている光景の方が気になっているのだが……。 「あ~……えっとね。あの人達は『yu-ki』バンドって言って、ここ半年くらい前から有名になり始めたアマチュアバンドなんだって」 「……ゆーき……バンド」 予想していた通りに、まったく聞いた事のない名前だった為、私は再度確認するかのようにその名前を声に出していた。 「よし。それじゃいきますか」 「え?あ、ちょっと三津祢!?」 いつの間にか、ハンバーガーをすべて食べ終え、ポテトも食べ終えていた三津祢は、右手で残ったコーラを持ちながら私の手を左手で引き始めたのだ。 「伊璃阿が珍しく興味を示してるみたいだからね。」 「あ・・・」 三津祢の言葉は本当の事だった。 いつもならクラッシックにしか興味が出ないはずなのに、私は無意識にあの3人組に見入っていたのだ。 そして私と三津祢は、荷物を片手に、『yu-kiバンド』のライブが行われる場所へと向かって行った。
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