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空を仰ぐと澄んだ青空がどこまでも広がり、白い雲がところどころ気持ち良さそうに浮かんでいる。
あたしは大きく息を吸い、優がいるであろう空に向かって叫んだ。
「あなたは今幸せですかー?
あたしはとっても幸せでーす!!」
ねぇ、優。
あなたは言ったよね。
泣いてもいいじゃん。
立ち止まってもいいさ。
俯いて、振り返って、目を閉じてもいい。
ただ、前に進むことを忘れないでほしい。
あたし、歩き続けるよ。
立ち止まることもあるかもしれないけど、前に進むことは忘れない。
大きく踏み出したあたしの背中を、優しい風が押してくれたような気がした。
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