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さて、この親指で送る恋文ですが、『障害者でも恋は出来るんだ』をテーマに書かせていただきました。
物語の中で優がやってるようなボランティア活動を実際にやっていたのですが、その中で障害者の学校(養護学校)に行ったことがありました。
そこには有希のように声が出せない人や、体の一部がなかったり、脳に障害があり学習能力が低い人もいました。
最初はかわいそうだと思ったのですが、その人達は私達が作った乗り物に乗るとすごく楽しそうに笑うんですね。
それを見て、『なんだ、この人達だって俺達と何も変わらないじゃないか』と思ったのがこの小説を書き始めたきっかけです。
今の時代、バリアフリーなど障害者にも優しい世界になりつつあるのは確かですが、それには多くの人の支えが必要です。
例えばもし、声が出せない人、もしくは耳が聞こえない人が道に迷っているとしましょう。
その時その人に声を掛けて道を教えられるという人はどれほどいますか?
この小説を読んで、声を掛けてみようかなと思った人がいるなら、それは私にとってこの上ない喜びです。
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