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決断
ピッ!
ツーッ ツーッ ツーッ
『あぁ~、良い湯だったぁ♪』
《あ!!優奈様!》
?
『何?何か隠してる?』
《べっ!!別に何も!》
『あ!何?その後ろにある物!!』
《えっ?》
バサッ!
『へぇ~、こんなん好きだったんだぁ~♪』
グラビアアイドルの写真集…。
《そ、それは旦那様の…。》
『え?』
《あっ!!いやぁ~…。》
『照れなくても良いのよ♪』
タッタッタッタッタッタッ
フゥ~ッ
《危ないとこでしたぁ~。でもぉ、変な誤解を…。》
『エレナぁー♪出発する事に決めたわよ!』
ドッドッドッドッドッドッ!!
《お嬢様ぁ!!今、何とぉ~!?》
『な、何よ!そんなに息切らしちゃって!』
《だってぇ!!出発ってぇ~?そんないきなりぃ!?》
優菜の突然にも思える決断により、エレナが亡くなったであろう事故現場を目指す事となった。
実際には、優菜が3日3晩寝ずに決めた事だった。
優菜には親から受け継いだ力があったが、まだ一度も実戦していなかった。
不安いっぱいながらの決断だったのだ。
《どう致しましょ~!?お嬢様は本気で行く気でいらっしゃるぅ!奥様に伝えるべきか否か!?》
『ダメよっ!ママに言ったら!!』
柱の向こうから、チラリッと顔を覗かせてボソリッと言う優奈。目がギラリッと光って見えた。
《ヒィッッ!!》
『だ・め・よ!!』
更に念を押す。
《ももも勿論に御座いまするぅ~!》
引きつるジョージだった。
そんなジョージを後目に、優奈は準備を始めた。
ジョージは慌てて準備を手伝う。
《お嬢様ぁ!!それは、私メの仕事に御座いますぅ~!》
「わかったわ♪後はおねがいね。」
優奈には初めての実践。本当は何を準備したら良いのやら分かりはしないのであった。
「明日に備えて寝るとするわ。おやすみぃ☆」
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