普通じゃない!

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普通じゃない!

『何!?それ!!普通じゃないじゃん!!』 話はこんな感じだった。 【父と母は、結婚前からお互いに、普通の人には感じないナニカを感じる力を持っていた。 それは、生まれながらに備わったモノだと言う。 お互いの親は、極々一般的な家庭の人達で、何の力も持ち合わせいなかったのだが、何故だか二人はソレを持っていた。 二人は成長するごとにソノ力を発揮していった。 親は二人を見捨てる形で寺に預けた。 時を同じくして捨てられた二人はお互いの足りない部分を補い合う良きパートナーとして、魑魅魍魎と闘うアンデットハンターとして成長を遂げた。 二人共に闘うちに、愛し合う様になり、17歳という若さで結婚した。 翌年産まれたのが優菜だった。 優菜を産んで、たったの2ヶ月で二人は渡米し、仕事をしていると言う。】 『私の親って、34歳ってこと!?超~若いんですけど!』 コホンッ! 《お嬢様、問題はソコでは有りません。》 ! 『おっと!そうだった!てか、私ってばサラブレットじゃん!!スゴいんですけど!』 テンションアゲアゲ。 《で、で御座いますからして、修行をして頂く次第に御座います♪》 へっ? 『何で?サラブレットなんだから、なんもしなくてもスゴい力が備わっちゃったりしてんっしょ!』 ……。 『違うのぉー!?』 《あなた様は確かにサラブレット!だからこそ修行をなさって頂かなければならないのですぅ。》 ん!? 『そう言えば、私ってば力があるなんて感じた事無いよぉ!何故!?』 《お嬢様の力は膨大…。旦那様が封じ込めたので御座いますぅ。でなければ、幼い優菜様は、こわい目に沢山遭われ、生きていけなくなったかも知れないからで御座いますぅ。》 ふ~ん。 『私って、親に愛されてたん?』 《勿論に御座います!今も心配されておられますぅ。》 そっかぁ。 悪態ついて来た自分に反省やな! 『わかった!私、修行するよ!ジョージ頼む!!』 《勿論に御座いますぅ♪その為に奥様は私メを送り込んだのですからン♪》 かくして私の修行が始まった。 初めは、お経を聞いて座禅を組み精神統一。 『ジョージ。つまんないよぅ。もっとオモシロい修行ないん?』 コホンッ! 《大事なのは基礎に御座います!》 『てゆーか、忘れてたんだけど!ジョージってばナニモノ!?』 ちょっと驚き気味に後ろを向くジョージ。 《言ってませんでしたかぁ~。》 『聞いてませ~ん!』 又してもメモ帳を捲る。
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