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何でじぶんの事を話すのにメモ帳を確かめているのかが不思議。
聞いてみるか。
『何でメモ帳みるの?』
ドキッ!
《あー、あのぉ~、それわぁ。》
焦れったい!
《恥ずかしいのよぉ~。》
何だ、テレ隠しかいな。
《わ、私メは、奥様である優美様の遣い魔に御座いましてぇ…》
えっ!?
『じゃ、じゃあ!ジョージったら悪魔なん!?』
ジロリッ!
身を隠すかのような姿勢のジョージ。
《そんな大層なもんじゃ御座いませんよぉ~。》
だから言いたく無かったと言わんばかりの顔。
『わかった、わかった!もう聞かないね。』
《何とお優しいお言葉!ジョージ感激っ!(泣)》
いやいや、泣かんでも…。
《それでは、次に…》
もう復活かいっ!
《お経の暗記をして、唱えていただきますぅ♪》
お経!?
『あのぉ~、それって、何の意味があるのかねぇ。』
《意味ならシッカリあります!やっていれば必ずわかりますです!はい!》
『やれば良いんでしょ!やれば!!』
渋々ながら暗記して唱える。
もともと暗記は得意。
実際、飛び級を勧められていたが、友達と離れたり、特別視されたく無かったからやらなかっただけってくらい!自分で言うのもなんだが、頭は良い!!
《では、唱え続けてくださいまし。事が起きるまで私メは帰りますですぅ♪》
何なんだよ!?
まったく。
唱える…。
唱え続ける…。
んっ!?
何か、気持ち悪くなって来たかもっ!
胸が苦しい…!
息が詰まって…!!
モクモクモクッ!
《お嬢様!!大丈夫で御座いますかっ!?》
前のめりにうつ伏せだ優菜の肩を掴み上げ、背中に手をかざす。
《時は満ちたり!いざ、解放されたし!!》
途端、胸につっかえていた何かがメリメリと口元へと移動し、眩い光と共に吐き出された!
ソフトボール位の光の玉は、光を失いながらシュルルッと縮んでゆき、小さな真珠になり床に転がった。
ハァーハァーハァーーー。
『死ぬかと思ったぁー!』
《無事に解放ですぅ♪》
何をニコニコしてるのさっ!人がこんなにくるしんでるのに!!
『ジョージぃ!!何なのよっ!全くぅ!私がどれだけ…』
《はい!御無事に御座います♪お戻りになられました!》
誰かと電話してるし。
ピッ!
《奥様もお喜びの様子♪よう御座いましたぁ♪》
えっ!?
『お母さんなら代わってよぉ~!!』
ウフッ♪
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