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嫌な胸騒ぎがした。
アクアマリンは皆の顔を哀し
そうに見つめると、続ける。
『闇から生まれたものは、
闇に還る運命なんです。
アクアマリンの聖晶石を守護
することが守護者の役目。
その役目を終えたら、闇へ
還る……』
「もしかして……」
辿り着きたくない答え。
闇へ……還るということ
それは、つまり……
『彼女は闇に還りました。
もう……帰ってくることは
ありません』
それ以上の言葉は、
何も、いらなかった。
聞きたくない
そんなこと
考えもしなかった自分が
悔しい……
「そう……ですか」
紡ぎ出す言葉は
風に掠われて見えなくなった。
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