*17* 星の原

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裕明たちは闇に包まれた道を 歩き続ける。 頼りない聖晶石の光がゆらゆら と足元を照らす。 セイシティまではそれほど遠く ないはずだが、暗闇に包まれた 道はひどく長く感じられた。 「大丈夫ですか?賢介さん」 沙那は1番後ろを歩く賢介に 話しかけた。 アクアマリンの話を聞いてから 賢介はずっと黙り込んだままなのだ。 「はい、大丈夫ですよ」 弱々しい笑顔。 夜の闇で、うっすらとしか表情 が見えない。 賢介はそのことを、少しだけ 感謝した。 今の自分の顔は、誰にも見られたくない……  
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