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次の日、俺は朝から本を読んでいた。
前の日に、翼の顔に悪戯をしたことはチーズケーキをあげたことにより、彼女はそのことは忘れているようだ。
まぁ、それは作戦だったんだが…
今は、何時思い出すかが問題だ…
「…ん…カナブンも本なんて読むんだ」
さっきまで寝ていた翼が、ようやく起きた。
時刻は9時を少し過ぎたところだ、てか寝過ぎだ。
「俺だって、本だって読むさ」
あだ名が変わっていることは、あえて言ったりはしなかった。
どうせ、彼女もどうでもいいのだろう。
「ん…何の本?」
まだ寝ぼけている翼が、珍しくまともな話を持ち出した。
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