第一章

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  先生 「おーい、みんな席に座れー。 今日は転校生が居るぞ」 男子生徒A 「せんせー! 転校生は可愛い女の子ですか? それとも男ですか?」 女子生徒A 「格好いい男の子がいいよねー」 女子生徒B 「ねー」 庚太(心) 「転校生の子も僕をイジメるんだろうか…」 萌(心) 「転校生の子にも嫌われないようにしなきゃ…」 雅樹(心) 「男だろうが女だろうが僕には関係ない」 空(心) 「もう……化け物は嫌…」 先生 「転校生は男だ!」 男子生徒B 「げぇ…男かよ」 先生 「由井、入って来い」 歩 「…由井歩と申します。 皆様、よろしくお願い致します」 男子生徒C 「は?」 女子生徒C 「女の子?」 先生 「由井ー、ちゃんと制服を着ろよ」 歩 「だって……」 先生 「だってじゃないだろ。 お前は男なんだからな」 歩 「いいじゃないですかっ。 男だけど女の子の制服を着ても…」 男子生徒A 「うわぁ~、あいつ男かよ」 女子生徒B 「…信じられない」 歩 「改めて自己紹介します。 由井歩、性別は今は男です。 よろしくお願いします」 先生 「由井の席は一番奥の窓際の席だ」 歩 「わかりました」 男子生徒C 「…思い出した。 アイツ、隣町の変態男だぜ」 女子生徒A 「あの、女の恰好ばかりするって噂の?」 男子生徒B 「うわー、気持ち悪い…」  
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