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先生
「おーい、みんな席に座れー。 今日は転校生が居るぞ」
男子生徒A
「せんせー! 転校生は可愛い女の子ですか? それとも男ですか?」
女子生徒A
「格好いい男の子がいいよねー」
女子生徒B
「ねー」
庚太(心)
「転校生の子も僕をイジメるんだろうか…」
萌(心)
「転校生の子にも嫌われないようにしなきゃ…」
雅樹(心)
「男だろうが女だろうが僕には関係ない」
空(心)
「もう……化け物は嫌…」
先生
「転校生は男だ!」
男子生徒B
「げぇ…男かよ」
先生
「由井、入って来い」
歩
「…由井歩と申します。 皆様、よろしくお願い致します」
男子生徒C
「は?」
女子生徒C
「女の子?」
先生
「由井ー、ちゃんと制服を着ろよ」
歩
「だって……」
先生
「だってじゃないだろ。 お前は男なんだからな」
歩
「いいじゃないですかっ。 男だけど女の子の制服を着ても…」
男子生徒A
「うわぁ~、あいつ男かよ」
女子生徒B
「…信じられない」
歩
「改めて自己紹介します。 由井歩、性別は今は男です。 よろしくお願いします」
先生
「由井の席は一番奥の窓際の席だ」
歩
「わかりました」
男子生徒C
「…思い出した。 アイツ、隣町の変態男だぜ」
女子生徒A
「あの、女の恰好ばかりするって噂の?」
男子生徒B
「うわー、気持ち悪い…」
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