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庚太(心)
「何であんなに堂々としてられるんだ…」
萌(心)
「嫌われるのが怖くないの?」
雅樹(心)
「初めて見た、あんな奴」
空(心)
「…自分を持ってる人…」
男子生徒A
「この学校に来るんじゃねぇよ」
男子生徒B
「消、え、ろ。 消、え、ろ」
先生
「由井、さっさと座れ」
庚太(心)
「この学校はおかしいよ…」
歩
「……先生」
萌(心)
「先生も他のみんなも止めない」
先生
「何だ」
雅樹(心)
「ほとんどの奴が傍観者だ」
歩
「先生は何も言わないのですか?」
空(心)
「信じられるのは……自分だけ…」
先生
「だから、何がだ」
歩
「なら、僕が言います」
庚太(心)
「助けて欲しい」
萌(心)
「仲良くなりたい」
雅樹(心)
「中身を見て欲しい」
空(心)
「……信じたい…」
歩
「確かに僕は女の子の恰好をします。 でも、貴方達に何で貶されなければならないんですか? 人の個性を貶すような方は……許せません」
庚太(心)
「この子なら助けてくれる」
萌(心)
「この子なら仲良くなれる」
雅樹(心)
「こいつなら中身を見てくれる」
空(心)
「…貴方なら……信じ、られる」
歩
「陰口なんて言うくらいなら目の前で言って下さいね」
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