第一章

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  庚太(心) 「何であんなに堂々としてられるんだ…」 萌(心) 「嫌われるのが怖くないの?」 雅樹(心) 「初めて見た、あんな奴」 空(心) 「…自分を持ってる人…」 男子生徒A 「この学校に来るんじゃねぇよ」 男子生徒B 「消、え、ろ。 消、え、ろ」 先生 「由井、さっさと座れ」 庚太(心) 「この学校はおかしいよ…」 歩 「……先生」 萌(心) 「先生も他のみんなも止めない」 先生 「何だ」 雅樹(心) 「ほとんどの奴が傍観者だ」 歩 「先生は何も言わないのですか?」 空(心) 「信じられるのは……自分だけ…」 先生 「だから、何がだ」 歩 「なら、僕が言います」 庚太(心) 「助けて欲しい」 萌(心) 「仲良くなりたい」 雅樹(心) 「中身を見て欲しい」 空(心) 「……信じたい…」 歩 「確かに僕は女の子の恰好をします。 でも、貴方達に何で貶されなければならないんですか? 人の個性を貶すような方は……許せません」 庚太(心) 「この子なら助けてくれる」 萌(心) 「この子なら仲良くなれる」 雅樹(心) 「こいつなら中身を見てくれる」 空(心) 「…貴方なら……信じ、られる」 歩 「陰口なんて言うくらいなら目の前で言って下さいね」  
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