第二章

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  歩 「そうだよね」 庚太 「あっ、ここが図書室だよ」 歩 「結構広いんだ」 庚太 「あ、歩はどんな本を読むの?」 歩 「最近は推理物とかが多いかな?」 庚太 「俺は小説は苦手、だな。 …読んでると眠くなるからね」 歩 「じゃあ、庚太は本読まないの?」 庚太 「……童話…」 歩 「童話?」 庚太 「男が読むようなのじゃないけど、小さい頃から童話が好きなんだ…」 歩 「いいんじゃない? だって、庚太は童話が好きなんでしょ」 庚太 「男のくせにとか思わないの?」 歩 「男だって好きなものは仕方ないよ。 変だって言われたら嫌いになるの?」 庚太 「やっぱり歩は変わってるね」 歩 「僕は変わってないよ。 男だから、女だからって偏見で見てる人が変わってるんだ」 庚太 「…ありがとう」 歩 「ふふっ、僕は本を読むけど庚太はどうする?」 庚太 「俺は…」 男子生徒B 「おい、竜さんが呼んでるぞ」 庚太 「…っうん……じゃあ、俺は行くね」 歩 「図書室に案内してくれてありがとう」 庚太 「いいよ、そんな事ぐらい」 男子生徒B 「早くしろ」 庚太 「わ、わかった…」  
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