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小さい頃の話…
そこにはたくさんの星がいた…
僕は星が大好き。こんな近くに星がいる。思い切って聞いてみた。
「ねぇ星さんはどうして輝いてるの?」
「それはね。真っ暗の町を照らす為に輝いているんだよ…
きっと月だけじゃ見えないからね…」
「僕はずっと下から星さんが羨ましくて仕方が無かったんだよ。だって誰よりも見渡せる場所にいて、誰よりも輝いてさ、僕だってこんなに輝きたいんだ!」
星さんはため息をついて優しい顔で話し始めた。
「坊や。ずっと上を見てごらん。ここからなら見えるだろ?」
「あれ?っこんなに星ってたくさんあったかな?すっごくキレイだね。」
「ここから見える星たちは坊やがいる下からは形が見えないんだよ。私よりも小さいからね。だから星にだって光の大きさは全然違うんだよ。でもね…近くで見るとみんなキレイに輝いてるだろ?人も一緒さ。大きく輝いている人はきっと一握り。でもみんな小さいけれど輝いてるんだよ。もちろん坊やもね。私達星を好きと言ってくれてありがとう。これからも輝くから坊やもどんどん大きく輝きなさい…」
気付いたら僕はベッドの中にいた。
その日の夜、僕はいつもよりも長い時間星を眺めた
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