X'mas

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今日はX'masの前日… いわゆるX'masイヴ あたしは23才のOLあさみ ごく普通の女だ 職場からの帰路は 色んなビルが立ち並ぶ都会のど真ん中… もちろん イヴなのにも関わらず カップルだらけ あたしはそれを見る事なく下を向いて帰ってやった 別に寂しいんじゃない… 思い出したくないだけ… 去年彼氏と歩いた同じ風景を見たくなかっただけ… 思い出したくなかっただけ… 余計虚しくなる… 涙があふれた… 忘れられる訳がない… 俺は24才のごく普通の会社員… 今日は会社が終わって何故かここに立っていた… 去年彼女と歩いたこの場所… 何故かきたくなった… 辛いのは分かってるのだけれど… でも何故か俺はその場所に来ていた… 前を見ると去年一緒に座ったベンチがあった… 大きな木の下… 木はX'masでイルミネーションで飾られていた… そういえば去年はここで待ち合わせしたよな。。。 その時…木の下に元彼女のあさみが立ちつくしてした…俺は目を疑った… そして何故か下を向いていた… 俺はゆっくり近付いた… 「あさみ?」 近寄ると彼女は涙を流していた…
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