青天の霹靂

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「だからどうした? 関係無い事だよ筆跡なんて、俺等はよ警察じゃ無いから、本人かどうかは関係なし原田さん区役所お勤めで、この借用書に書いてある住所の人に参百万円貸した事は事実なんだ。 今日は利子だけでも入れて貰わないと俺は帰れないんだよ」  決して大声を出す訳でもなく、淡々と話す中にも所々凄味を効かして岸は、言い放つ。 「やれやれいくら言っても岸さんには、分かって頂けないようですね」 「原田さんおとなしく解決しょうじゃないですか、利子は月に五分……15万円だけど今回は特別にその半分で、後1ヶ月待ちますよその間に原田さんが借りていないと言うのなら、法的手続きをしたら良いじゃないですか」  突然岸の口調が和らいだが、原田は苦笑いして返事に困る。 「7万5千円だけお願いしますよ」  原田は区民課で多くの相談を普段受けている。 その為普段から借金や詐欺など法律にも詳しくなっている。 典型的な騙しの話術に原田は只呆れるだけだった。 「岸さんそれは違うと思いますよ。 私は借りてもいないし、お宅の会社が何処にあるのかも知らない。 一銭も払いません」
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