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初めましてもお久しぶりの方も今日和。
武藤 創(ムトウ ハジメ)です。
はい、誰とか言わない。
ヨミ書いたデショ、ちゃんと読んで。
そう、蓬莱鶫の左隣の武藤君ですヨ。
君達に僕の事を教えてあげようと思って、わざわざ忙しい中時間を裂いたんだからウザイとかキモイとか言わない。
「…お前どこ向いてんだよ」
「あぁ、ごめん。ちょっと挨拶?」
誰に、と呆れ顔のコイツはスルーよろしく。
…ブー ブー…
震える尻ポケットから携帯を取り出せば愛しの彼女の名前。
直ぐに通話ボタンを押して携帯を耳にあてる。
「もしもし、優美子?」
『あ、はー君?今平気?』
「平気、何?」
隣では俺の口から出た女の名前に電話の相手が彼女であるのを悟ったのか、茶化すようにニヤニヤとしながら何かを言っているが聞く耳は一切持たない。
『何ってクラスに来たっていう外部生はどうだったのか気になって気になって!!』
興奮したような声で勢い良く尋ねる優美子は、君達の予想通り腐女子だ。
「あ―…まだ微妙。でも主席のクセにBに来た外部生は期待できそうカモ?」
話しながら思わずニヤけてしまう口元を抑える俺も、腐男子だ。
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