1章 出逢い

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「星。起きた?」 「領兄…?」 「うん。おはよ」 ふわっとした笑顔。 お客さんが「天使のオーナー」と呼ぶのはわかる気がした。 「ゴメン。朝起きれなくて…」 「いいよ。どうせカフェの準備があるし」 うちはカフェをやっていて、近所でも評判である。理由は美味しい珈琲やデザート、落ち着く空間、そして領兄。 自慢になってしまいが、領兄はとてもかっこいい。そしてどんな人でも優しくて天然な部分が、母性本能をくすぐる。 「星?」 「うん?あっ、ボーとしてた」 「そう。じゃあ着替終わったら、下に降りてきてね」 そう言って領兄は部屋を出ていった。
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