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6時13分
「それでは!合コンを始めたいと思いますwまずは自己紹介から。私は家政学部の二年中野愛デースw」
愛の掛け声によって合コンは始まった。
最近流行のモダン風の小洒落た居酒屋。料理も味もいまいち。きっと雰囲気が売りのだろう。
集まったメンバーは、女子は私を含めた7人。男子は4人。後から来るそうなことだ。
「…」
「星ー。ノリ悪いよ~」
甘ったるい声で愛が言ってきった。
正直、早く帰りたい。アレを捜さないといけないし、第一領兄を待たせているのだから。
「星ちゃんはさ~好きな人いるの~」
いきなり金髪の人が話しかけてきた。
見た目はかなりチャラチャラしていそうな格好。
こういったタイプはかなり苦手だ。
「特にいませんよ」
「じゃあさー、オレとかは?」
ニヤニヤした顔でこちらを見る。どうしよう;正直に嫌いです。なんて言える訳がない…
「おい、ノブ。そこは俺の席だろ」
聞いたことがある声が耳に残った。
振り向くとそこにいたのは―――
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