第4幕『恋する乙女は強し!』

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「私は一番信用していますから。それで裏切られたとしても自分自身の責任です。この学校では生徒の自主性を重んじるんですよね?だったら先生達は黙ってて下さい。」 そう言うと、学年主任は怒った顔をした。 「そうか。それならもう何も言わん。後で泣きついてきても知らんぞ。」 ドスドスと足を踏み鳴らして教室を出ていった。 「本当に役得よね。先生にも心配してもらえるなんて。」 (まじうざっ!) 「しかも、色んな男に手ぇ出してるみたいだし。男なら誰でも良いのかしらねー?」 教室中に聞こえる声量で言う。 ざわついていた教室がいつの間にか静まり返っていた。 それでも弥生が無視し続けていると、 「類は友を呼ぶって言うけどさ、ほんとだよねぇ。派手な顔して何人も男喰ってるって噂のある人とお友達だし?」 弥生の我慢は限界に達していた。自分のことはなにを言われても良いが、蘭にまでとなると黙ってはいられない。
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