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「ブスのひがみほど醜いものは無いね。そういうこと言ってっから男が寄ってこねぇんだよ。」
「なっ!?」
今までそんなこと言われたことは無いのだろう。すぐに釣れた。
「誰それが皆のものとか言うやつに限って抜け駆けすんだよね。」
東條が席を立ち、近づいてきた。
「男だって見る目無い奴ばっかじゃねぇし。特に誰かさんはね。」
言い終わると同時にパンっという音が響いた。東條が弥生の頬を叩いた音だった。
東條は怒りで顔を真っ赤にしていた。図星をさされて言い返せなくて悔しいのだろう。
弥生はにっこり笑い、思いっきりひっぱたき返した。反動で後ろに吹っ飛ぶ。
(やべ。思いっきり入っちゃったよ。)
東條は倒れたまま動かない。
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