2nd Scene

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「さて、こいつをなんとかしなくちゃな。」 キョウはグリーンウィスプに対峙するとその距離を徐々に詰めていく。 「キョウ!そいつ剣で倒せるの?」 「どう見ても物理攻撃は効かないだろうな…」 「そ、そんなに近づいてどうするのよ!危ないって!」 「仕方ないから『禁じ手』を使う」 そういうとキョウは剣を鞘にしまった。 …禁じ手?? それからのキョウの動きは文字通り… 目にも止まらなかった! 「ディストーション!」 キョウがそう叫ぶと、剣はいつの間にか鞘から抜かれている。 まるで映画のコマ送りを見たみたいに、剣が鞘にしまっている状態と、斬った後の動作しか見えなかった。 グリーンウィスプの体が奇妙に歪んでいる… 刹那、霧散した。 「う、うそ…何が起きたの??」 ノエルはただ驚愕し、呆然とその場に佇んだ。 …【歪曲斬】ディストーション 超高速の抜刀術。亜音速で繰り出されるその斬撃はその場の次元ごと切り裂く。 亜空間から生まれる衝撃に、物理的に切れないものはない。 「本来は2振りの刀で行う技だから、厳密には今やったのはニセモノ。」 …カタナ?なにそれ? 説明されても意味がわからない… ノエルはキョウの子供の様な瞳を見つめながら静かに聞いた。 「あなた…一体何者??」 振り返ったキョウの顔はなんだか別人のように見えた。 「俺は…ただの『迷い人』さ。」 ─See you Next phase─
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