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ここはアーレイベルグ防衛学園。
3学年になったばかりのノエル今日も講義に顔を出している。
「資料によれば大崩壊と呼ばれた未曾有の大危機からおよそ100年の時が経ちました。しかし、それら神話を証明するものは存在しな……」
ここは講義としては異色な歴史。
特に今は神話についての講義だった。
実戦で役に立たないこの知識なので、ノエルを含めて受講者の数も2~3人程度。
…ノエルは早く訓練施設へ行きたかったが、行けない理由があった。
…PTメンバーが集まらない。
何とか一人でLv1とLv2をクリアしたが、息も絶え絶えの状態だった…。
Lv3は一人ではムリ…そう思ってたのだが…
「何でこんな可愛い女の子にPT集まらないのかなあ。」
独り言が自然と口から出る。
しかたなく、こんな退屈な講義にも出てるのだ。
ノエルは講義が終わり、校門へ繰り出すと習慣になりつあるつPT募集に勤しむ。
「ねえ!きみ!私と一緒に訓練施設…ちょっ!ちょっと待ってよ!!」
声をかけられた男子生徒はノエルを見るなり、顔を背け足早に立ち去って行った…
「なんで…?」
ノエルは泣きそうになった。
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