2nd Scene

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ノエルは悩んでいた。 サウザントスローター (私につけられたもう一つの名前…私といると危ないってみんな思ってる…) 「だから誰もパーティーに入れてくれなかったんだね…」 思っていた事がいつの間にか言葉になっていた。 「…よし!」 ここでうじうじ悩んでてもしかたない! 一人で行こう!! ノエルは心に決めると訓練施設の受付へ向かった。 「こんにちは。今日はどのレベルに行きますか?」 受付嬢がにっこり微笑む。 「あの…レベル3に…」 ノエル恐る恐る申告する。 「かしこまりました。はい。帰還の護符です。気をつけていってらっしゃいませ。」 ノエルはそれを受け取ると、ゆっくりレベル3の扉を開けた… 「う゛なにこれー!!」 開けた景色は辺り一面は墓地。 「ムリムリムリ!怖いよ~!ここ怖いよ~!!」 そんなノエルの心情を知らんぷりするかのように、骸骨が起き上がり近づいてきた。 「いやああああ!!」 「何叫んでんだよ」 声が聞こえた。ノエルが振り返ると、つい先日知り合った顔があった。 「き、キョウ!!何でここにいるのよ!!」 「お前の後くっついてきた。」 「あんた一年生じゃなかったの??」 「受付に見つからないようについて来たんだぜ!すごいだろ!!」 ああ…馬鹿だこいつ。 「それより…あいつ倒さなくていいのかよ?」 ノエルが元の方向に向き直ると骸骨がすぐそこまで迫っていた。 「いやあああああ!」 再びノエルの悲鳴が辺りにこだました。 「落ち着けって!そんな奴楽勝だろ?」 ノエルは握っていた鎚を思い切り振り回した。 鎚は骸骨の頭にヒットし…見事に頭蓋骨が粉砕する。 キョウが目を丸くする。 「ばっ…馬鹿力…普通一発でこうはならないぞ…」 「なんだ…結構弱いのね。ビビって損しちゃった。」 「サウザントスローター…恐ろしい…」 キョウは息を潜めて、静かに呟いた。
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