2nd Scene

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「なによ。あんたどこまでついてくるのよ。」 ノエルは後ろについてくるキョウに一瞥する。 「つれないね~さっきまでビビってた人のセリフとは思えないな~」 「なっ!馬鹿にして…あんな奴ら余裕だって!」 「ノエル一人だと不安だからついて来てあげてるのに…」 「一年生に心配されるほど落ちぶれちゃいません!!どっちかって言うとあんたの方が足でまといじゃない!」 そういうとノエルは踵を返し、東の方へ向かった。 キョウの表情が徐々に強張る。 「待て、ノエル。そっちは嫌な予感がする…」 「大丈夫だって。あんな骸骨なんて余裕余裕♪」 「ちがっ!骸骨じゃなくて…」 その瞬間、前を歩いていたノエルの前にふわふわ浮かぶ光る球体が現れた。 「なにこいつ…すごく弱そう…」 「ばっ!ノエル!!避けろ!」 キョウは叫ぶと同時にノエルを突き飛ばした!! ノエルが少し前にいた場所は闇の炎に焼かれていた。 付近は暗黒で支配されていた。 絶対的な闇の力。その悍ましい暴力はノエルが今までに体験した事のない物だった。 恐ろしさに足がすくむ… 「なんなのよ…こいつ。なんでこんなのがレベル3にいるの?」 真っ当な進級しかしていない者なら絶対に倒せない…その魔物の名はグリーンウィスプ。 辺りの暗黒が次第に濃くなってゆく。 「まずい!ダークストームだ!!ノエル逃げろ!!」 …ダークストーム?知識だけなら知ってる。 闇の上級スキルだ…もちろん見た事なんかない。 「だめ…足が動かない…」
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