*となりに在る体温*

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あれから何日か経った。 実際に変わったことなんて、そんなになかった。 けれど、毎日が前よりも楽しくて、 毎日が前よりも嬉しくて、 毎日が前よりも幸せになった。 こんな風になるとは思ってもみなかった。 でも、俺の隣りにいるのは確かに君で。 手と手を繋げば、体温が伝わってきて。 こんなにも幸せになれるんだ。 君の体温はいつも俺よりもちょっと高めで温かい。 手を繋いで、そんなこと思って。 君の体温を覚えてしまっていたことに気付いて。 少し気恥ずかしい感じはしたが、それだけ長い時間一緒に居られたんだなってまた一つ幸せになれた。
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