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「ゲームセット!」
「ノーヒット
ノーラン…」
「しゃあしたぁ!」
ダッ
松方は試合が
終わってすぐに
鈴ねぇの前に立った
松方
「師匠
これを…」
そう言って
ウイニングボールを
出した時
がっ
北大路達に
手を止められた
「メガネ…」
「セコイ」
「抜けがけ」
「ユルサナイ」
「ウイニングボールは
オレが手渡すはず
だったんだよ!」
「ボクだって!」
「う~だれが
ノーヒット
やったと思ってんだ!」
「まあ、
オレの頭脳的
リードのおかげだな」
「オイラが
初回からラクにして
やったおかげでぇ」
「初回だけじゃ
ねーか!」
鈴ねぇ
(それで…
あの時…)
「よこせ!!」
うぎゃあ
「うああ!!」
「オレのだ!」
わあ
鈴ねぇ
「みんなで
ちょうだい
ちょうだい」
そう言って手を出した
「そんじゃ
せーのだぞ」
これが…
この日が
のちに高校野球史に
語り継がれる
都立あおい坂
高校伝説の
幕開け!
「せーの!」
そう言ってみんなで
鈴ねぇに
ウイニングボールを
手渡した
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